日本保釈支援協会|公式ブログ

検索
2006年08月04日

親の愛情表現

 (ある家族の話で)息子さんの立替支援を受ける手続きにいらしたお父様から聞いた話です。

 息子はある事件に関わり逮捕された。しかし親として当然ながら勾留されている先で充分な 反省をさせたいと思い、面会にも行かず1ヶ月が過ぎた。しかしその間は仕事も手に着かず、面会した時の自分の対応も姿も思い浮かんでこないのである。そして同じ考えの繰り返しのまま幾日も過ぎていった。

 担当の弁護士先生からそろそろ面会してあげて下さいと言われ、ようやく面会に行く。面会して息子に対してまず発した言葉が「バカ者」と口から出てしまった、そして「刑が終わるまで反省しろ」と継いで言葉が出てしまった。しかし息子は毅然とした態度で、『反省は社会復帰してこれから社会人として働いている態度を見てもらい評価して欲しい。』と私の目を見て話した。その姿は20年共に生活した中で見た事のない息子の言動であった。

 私はこの1ヶ月間ずっと面会もせず繰り返し考えていた事が、この時はっきりと自分の考えに決心が着いた気がした。身柄引受人として監督指導をしていかなければならない立場にあった私は、息子の態度や言葉を聞き、これなら社会復帰した時も大丈夫との自信が得られた気がしたこと、それと合わせてもっと早く面会してあげた方が良かったのかとの思いもよぎりました。

 この話はあるお父様からじみじみと話をされたお話でしたが、改めて私は親子の絆の強さ、親が子に抱く気持ち子供が親に抱く気持ちの深さを知りました。確かに法を犯したことは悪いことではあるが、それは別として人間の生のあり方が強く感じ取れることが出来たお話だと私は思いました。

 今世の中は子供が自分の親を殺すまた親が子供を殺すなど悲惨なニュースが多い中、今回のお話は、絆の美しさ親子の愛情の深さなどを改めて思い出させていただきました。

最新の記事