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2014年08月28日

ネット私刑について

先日、中野区にある「まんだらけ」で万引き犯人の顔写真の公開予告をし、犯人が逮捕され話題になりました。私も、何度か中野ブロードウェイにあるまんだらけには、遊びに行ったことがあり、今回の事件には大変興味がありました。しかし、今回の事件に限らず、ネット上で悪人を懲らしめようという動きがこのところ増えているようです。このような行為を「ネット私刑(リンチ)」というようですが、やはりたくさんの問題があるようです。

今回のまんだらけの事件は8月の上旬に起こった事件で、1体25万円のブリキの人形が万引きされたという被害を受け、防犯カメラに映った犯人の顔写真を初めはモザイク付きで公開し、一週間以内に返しに来なければ、顔写真を公開するとネット上で宣言しました。ところが、警察から少しやりすぎでは?との指摘を受け顔写真の公開は中止されましたが、後に無事犯人は逮捕されました。

今回は、顔写真がネットで公開されるという「私刑」が実行されずに未遂で終わりましたが、過去には、SNS上で悪事(飲酒運転や喫煙)を自慢した女子短大生の個人情報を暴き、SNS上から追放した例やホームレスをいじめた事をSNS上で自慢した大学生の内定を企業が取り消した例等々少し検索しただけで、過去におこった沢山のネット私刑が出てきました。法治国家である日本では、もちろん一般の市民が人を制裁することは認めておらず、警察が捜査し、裁判所が有罪無罪を認定しています。もし、このようなネット私刑を放置すると、個人的な恨みから罪のない人や刑の軽い人に重すぎる罰を与える結果になったり、全く関係のない人が人違いで嫌がらせを受けたり、犯罪に巻き込まれたりとひどい世の中になりかねません。

今回のまんだらけの事件のように、現行犯でしかなかなか捕まえることが難しい万引き犯の顔写真をネット公開予告をすることで、警察が動き逮捕に至ったというような、うまくいった例も中にはあるかもしれません。ただ不特定多数が、閲覧・書き込みできるインターネット上の情報をうまく利用することも、罪のない人を傷つけたり、犯罪に発展してしまう事件になってしまうことも私たちユーザーのモラルに関わってくることだと改めて感じました。

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