日本保釈支援協会|公式ブログ

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2011年04月01日

被災地の現状

3月28日午前2時、協会を代表して救援物資を被災地へ届けようと東京を出発しました。目的地は気仙沼市。道中、日頃協会がお世話になっております、栗原ひまわり基金法律事務所と気仙沼ひまわり基金法律事務所にも僅かですが物資を届けることにしていました。

東北自動車道は地震の影響で道路の段差が数十箇所ありましたが、運転には支障はありませんでした。
心配していたガソリンも、被災地の方々の迷惑にならないように20リットル缶を車に搭載して行きましたが、栃木県の上河内サービスエリアまでの給油所はどこでも問題なく給油出来ました。北へ向かってのそれ以降のサービスエリアでは、3月28日の午前中はガソリンスタンドに列を作って待っている車が目立ちました。

3月28日午前7時40分、栗原ひまわり基金法律事務所に到着。早速事務所に伺いましたら、既に久保田弁護士がおられましたので救援物資をお渡しし、気仙沼市へ向かいました。
気仙沼市へは、一関ICから国道284号線のルートしか今は行けないと、久保田弁護士から教えて頂きました。

出発日前日の3月27日からの被災地への人の動きというか、車の流れは救援物資を運ぶトラックが大半でした。ネットで噂されるボランティアは、気仙沼市においては非常に少なかったように感じました。

物資は隅々まで行き渡っている様子は感じられませんでした。救援物資は長期間の復興になりますから、必ずすべての物資は消費に回ることでしょうが、現時点においては偏りがあるように感じました。多くの避難所では現在、食料や飲料水が不足しています。

この先、だんだん気温も上昇してくるでしょうが、食料の保存に対してこの事は大変な壁になります。
これに対応出来る食料と飲料水が今後、一番必要なもののように感じました。

被災地へ行かれる方々のご参考になれば幸いです。

猛暑の夏がやっと終わり、朝晩過ごしやすくなった今日この頃いかがお過ごしですか?私は、7歳と5歳の子供を持つ母として
協会には、理解と協力を頂き兼業主婦という形で業務させて頂いています。

最近、協会利用を検討されている弁護人の先生からの問い合わせの中で、「ホームページの記載されている1割負担は、全ての罪名に必要ですか?」とのご質問を頂いておりますが、そうではありません。一割負担が必要なのは覚醒剤取締法違反であってその他の罪名は、お申込みを頂いてからの審査結果であり全額立替支援も多くあります。
(協会事務局の職員は、全額立替支援を念願に審査を行っております。)

お申込みを頂いている中で被告となられている方は一家の大黒柱である方(男性)が大半であり、仮に私が、被告人関係者となり保釈金(数百万)の準備が必要になりましても生活している中ではとても準備に困難で不安に思います。そんな方々が協会に相談をされ、担当弁護人の先生方の御協力を頂き手続きをなさっておられます。初めての利用等、不安もある事と思いますが、まずは申込書を提出して頂き審査を受けて頂ければと思います。
その中で残念な結果となる事もありますが、私の感覚では10件の申込に対しておよそ8件位は支援をさせて頂いていると思います。今後も私達は、より多くの方々に利用して頂けるよう、被告人のより早い社会復帰、更生を望んでおります。

こんにちは。協会で働きはじめて2年目の山本です。今年の夏は本当に暑いです!!
こんな暑い時期に引っ越しをしたのかなと思いますが、協会も新しい事務所に移転してちょうど1年が経ちました。
新しい事務所には慣れてきましたが、この暑さには慣れません。
でもまだまだ続くみたいなので、体調管理には気を付けていきたいです。

ところで、少し前の話ですが、遊びに来ていた友人がスリにあいました。
人ごみの中でバッグの中から財布を盗られたようで、被害届は出したみたいですが、警察の方に「多分お金は戻ってこない」といわれたようです。
せっかくの楽しいはずの旅行が、一気に台無しです。

被害者になると、被害にあった内容もそうですが、精神的にも大きな傷を負います。
犯罪は加害者側が悪いことですが、私たちもそうしたことに巻き込まれないように、一人ひとりが防犯意識をもって生活しないといけないと思います。
365日24時間常にというのは無理ですが、ほんのちょっとでも意識したいです。

こんにちは、7月のブログを担当します、村上です。

私が、協会に勤め始めて9ヶ月が経ちました。

業務の流れや業界全体のことも分かるようになってきましたが、やはりいつまで経っても慣れないのが出社時の満員電車です。

しかもつい先日、痴漢が捕まる瞬間を目撃しました。

最近は、電車に監視カメラが設置されたり、私服警官が朝のラッシュの電車に乗っていたりと様々な対策がとられていますが、それでもなかなか減らないのはなぜでしょうか??一度やってもバレなかったから二度三度常習になってしまう…女性の立場から言わせてもらえば絶対に許せないし、示談なんてもってのほかです!!!!

前に、「それでも僕はやってない」と言う映画がありました。中には本当に冤罪の方もいると思います。しかし、痴漢の場合の冤罪はなかなか認められないと聞いたことがありますし、そういった場合には、逆に男性側が被害者になってしまう場合もあるでしょう。

電車が、完全に男性用と女性用に分かれたり、全ての車両に監視カメラが設置されない限り無くならないものなのでしょうか?

『痴漢は犯罪です。』

そんな当たり前の標語が中吊りから無くなる日が早く来ればいいなと思います。

そして、今日も満員電車に揺られ茅場町へ出社します。協会は毎日大体二十件以上の申込対応と十件以上の立替支援を行っています。

保釈された方々が早く社会復帰出来るよう、また2度と同じ過ちを繰り返さぬよう協会は存在します。

2007年10月26日

弁護人の協力

 今日も多くのお問合せや相談、申込みがありました。その中でブログで紹介しておかないといけないと思い記します。以前申込みをしていただいた方のお話をさせていただきます。

 事件内容は薬物所持で前科前歴は無く、申込者は被告人の奥さんでした。私はこの時点では、おそらく支援出来る方だなと思いました。そこからもう少し話を聞いていくと、起訴はまだされていませんということでした。

 申込者は、予算があまりないので国選の先生に弁護をしていただくという方向で考えておられました。そういった話だったので、申込者は先生が決まってから保釈申請をするのだと、私は思っていましたが、申込者に『私でも保釈申請できますか?』と質問されました。私は申込者に『被告人の奥さんであれば保釈申請することは可能です。』と伝えました。しかし私は同時に、申込者に代納申請の難しさを説明して、国選弁護人の協力を得て手続きすればとすすめました。(当協会の保釈保証立替システムは、担当弁護人の協力がなければ実質手続きが出来ないです。但し裁判所から当協会の代納が認められた場合は、立替は行えるのです。)しかし、申込者はその話を聞いても諦められず『ダメでも仕方ないけど一度申請してみます。』といって起訴されてから数日後に保釈申請をされました。

 保釈申請の内容等については、申込者が自分なりに申請内容を考えて、私に送ってこられました。内容は良くできた文面で素晴らしい内容でした。それから数日後、申込者より保釈が許可されましたと連絡がありました。それから申込者は裁判所に代納申請を行いましたが、結果、代納申請は却下されました。却下理由については裁判所は教えてくれなかったそうですが、結果的にこの時点で既に国選弁護人の先生は決まっていました。申込者はその後、弁護人に協力依頼をしましたが、勝手に保釈手続きをしたということで、保釈についての協力は得られませんでした。
 
数日辛抱をして弁護人の協力を得て手続きしていれば、担当弁護人の協力が得られて保釈されていたのではと、申込者は後悔していました。
 私はこの事から必ず弁護人の協力を得て手続きするように勧めていこうと思いました。

2007年03月16日

老夫婦の願い

 息子が逮捕勾留されてしまった、さてどうしたらよいものか?誰に何を依頼したらよいのか?一瞬頭の中に思い浮かんだ考えは、これだけしか考えられなかった。

 そんな思いの毎日が過ぎてゆき、息子に早く帰ってきてもらいたいとの思いも胸に抱き始めた矢先、国選で担当してくれた弁護士先生からお電話でご連絡いただきました。

 弁護士先生からお話いただいた時程、何か気持ちがほっとして今までの思いが胸の内からすーっと消えていく感じがしました。それは先生からのお話で「今何をすべきか、これからどのような進み方になるのか」ということを優しく説明して頂き、ほっとした気持ちの現れだと思います。

 これから着手していくことは被告人の保釈を認めてもらうように、裁判所に保釈申請手続きをします、お父さんお母さんは保釈される時の準備として、保釈保証金の用意をお願いしますと伝えられました。

 どうしようと考えていた時に、先生から保釈保証金は日本保釈支援協会で立替支援を行っているので、支援の申し込みをして下さい、と紹介してくれました。

 さて、日本保釈支援協会とはどんなところだろうと私たち夫婦は顔を見合わせましたが先生からの紹介だからと思い、申し込むことにしました。

 とお申込者の方から、今までのお気持ちをお話して頂きました。

 数日後、息子さんは保釈の許可が出て、協会からも保釈保証金の立替支援が決定し、
裁判終了まで身柄の拘留されることもなく、仕事に従事出来る生活に戻りました。とお電話がありました。私たちスタッフ一同、本当に良かったとつくづく感じております。

 ちなみに息子さんの今回の事件は、道路交通法違反で「有効期限切れの免許証」で仕事上の運転をしていた無免許運転でした。


「日本保釈支援協会・保釈金の立替~ご利用者の声~」

2007年02月28日

先生からの言葉

 ここ最近は朝晩の気温の差が激しく、風邪をひきやすい今日この頃です。今回お話させていただくことは、お申し込み者の手続きにご協力していただいた弁護士の先生についてです。

 弁護士の先生からお問い合わせをしていただいた時のことです。先生は初めに『私はこういった保釈保証金の立替機関があることを、今まで知りませんでした。』とお話されていました。その後いくつかのご質問があり、やりとりをさせていただいたのですが、お話の最後に『本当にお金が無く保釈金を用意出来ない方々にとっては、本当にありがたい立替システムですね。』とおっしゃっていただきました。

 弁護士の先生からこういったお言葉を頂けると、この仕事をしてきて本当に良かったと思うのと同時に、まだまだ日本保釈支援協会を知らない弁護士の先生方がいらっしゃることも事実なんだと思いました。日本保釈支援協会が設立してから3年経ちましたが、これからも、もっと日本保釈支援協会を認知していただき、そしてご理解いただけるようにがんばっていきたいと思っています。

「日本保釈支援協会・保釈保証金立替システム」

2007年01月31日

お申込者の不安

 そろそろ寒さが厳しくなってくるのでは?と思いながらも昨年ほど寒くならず、全国的に暖冬で、これも地球温暖化の影響なのではと思ったりする今日このごろであります。
 さて今回お話させていただくのは、先日お問い合わせがあった1件の出来事をお話させていただきます。

 現在日本では、当協会の保釈保証金のお立替、若しくはその他業者の保釈保証金の貸付といった形でのものなど団体や企業などが数社ありますが、お申込みをする立場の方々の中には、いったいどこが一番安心できる団体、企業なのか?と不安に感じている方々もたくさんいるようです。

 先日お問い合わせがあった方は、当協会にお電話をしていただく前に、既にその他団体や企業などにお電話をされていたようでした。その方は最初にお電話をされていた所で手続きを進めていましたが、途中から最初に問い合わせた話と内容が変わってきた為、手続きを止めて当協会へ電話をしてこられました。

 このように今までに刑事事件などに関わったことがなく、またそのような知識もない被告人の家族の方々を利用して、勝手に手続きを進められてしまうといった事がないようにする為に、当協会が申込者になる方々へのアドバイスとして言えることは、まず最初に担当弁護人の先生に相談をしてから、どこで手続きをするのかを決めれば良いと思います。

 現在私が把握している保釈保証金のお立替及び貸付に関してですが、全ての団体や企業の手続きは、全て担当弁護人の先生のご協力が必要になりますので、まずは担当弁護人の先生にご相談をしてから手続きをしたほうが良いと思います。
 そのようにすれば、申込者の方々の不安は少しは解消するのでないかと思います。


「日本保釈支援協会・保釈金の立替~ご利用者の声~」

 法人といえば株式会社、会社といえば株式会社というのが一般的な見方でしょう。しかし、耳新しい中間法人とはどんな法人なのか、まだ知らない方が多いようです。日本保釈支援協会の支援を受けられるお申込者からも時々「有限責任中間法人ってどんな会社なのですか?」とのご質問もあります。そういう私達も協会の仕事に従事するまで知りませんでした。

 さていったい「中間法人」とは?簡単ながらご説明しましょう。中間法人法が施行されたのは、平成14年4月からです。

『中間法人には二種類あり、有限責任中間法人と無限責任中間法人とがあります。

 中間法人として登記・法人格を取得することが出来る団体は下記の通り、規定第一章総則(定義)第二条一項二あります。
 社員に共通する利益を図ることを目的とし、かつ剰余金を社員に分配することを目的としない社団。すなわち営利法人以外中間法人として法人資格を取得することが出来るのです。

 有限責任中間法人は基金制度がありますが、無限責任中間法人にはこの制度はありません。有限責任中間法人は、社員総会・理事・監事といった機関を設けて、その運営を行うことになっている。』

 「日本保釈支援協会」の体制は、代表理事が弁護士、理事にも弁護士、監事には公認会計士の方々に携わって頂いております。「日本保釈支援協会」は、有限責任中間法人としての立場にて、保釈保証金の立替支援をおこなっております。

 話は変わりますが、最近「日本保釈支援協会」のシステム内容に類似させた保釈金の立替・貸付をしている金融業者、又有限責任中間法人内容に近いシステム内容も類似させた業者がいると聞きます。「日本保釈支援協会」のシステムは、ビジネスモデルとして特許庁へ申請登録をしています。この先、システムの類似等には大きな問題が含まれる事になるでしょう。

 「日本保釈支援協会」は、全国の多くの弁護士先生のご協力を得て多数の方々へ支援させて頂いております。
 今後ご利用者の方は、保釈保証金のご用意する際には充分に気をつけた選択が必要になることでしょう。
 私も近年、中間法人内容はじめ会社の立場のあり方、そして保釈保証金立替支援の有り難さなどの理解も少しづつ深まりました。全国の関係ある皆様からの暖かい声に送られ、私も頑張る力を与えられ感謝しています。

 今回は中間法人(有限責任)内容についての簡単な説明、システム内容が類似している業者へのご注意など、内容にバラツキがありましたが、多くの方々に、このブログを読んで頂けたらと思っています。

「日本保釈支援協会・保釈保証金立替システム」

2006年12月08日

11月を終えて

 12月になって寒さも一段と厳しく風邪をひく方も多いようですが、皆様は如何お過ごしでしょうか。師走に風邪をひくと大変ですのでお体には気をつけて下さい。

 このところ忙しさにかまけてブログの掲載をお休みしてしまいましたが、実は先月(平成18年11月)は保釈金立替の件数が単月で初めて100件を越え、とても忙しかったというのは言い訳にはなりませんが…。それに比例してお問い合わせも多く職員一同余裕がありませんでした。しかし、日本保釈支援協会の設立から2年と8ヶ月で徐々に認知されてきたことも実感出来た月でした。

 今回は11月のお申込みをされた方の中で気になったことがあったので、それを書かせて頂きます。

 協会に保釈保証金の立替をお申込みされる方の中には、保釈許可が出たら1日でも早く保釈させたいという思いから「立替手数料は今すぐにでも入金出来るので、なんとか今日中にすぐ手続きして保釈出来るようにしてもらえないでしょうか?」とお願いされることも比較的多いのですが、昨日お申込みをされた方は、なんというかその逆で「仕事があるので、立替手数料を振込むのは明後日になってしまう」というお話でした。なんというか落ち着いているというのか、私の正直な印象としては少しでも早く保釈をさせてあげたいという思いがあまり感じられない方でした。

  毎日協会で色々な方とお電話でお話をしている立場から、勿論お申込みをされる方にも様々な事情やご都合はあるのは承知しているつもりなのですが、ただ色々なことが便利になっている今日の世の中なら、銀行も早朝から深夜まで振込むことが出来ますし、本当に保釈させたいという思いがあれば、いくら忙しい中でも振込をする時間を作ることくらいは出来るのではないだろうかなどと思ってしまいます。

 もし私が協会を利用することになったとしたら、やはり1日でも早く保釈させたいという気持ちになりますので、そのために自分が出来ることは、少しでも早くすぐにでもしようと思うのですが……、みなさんはいかがでしょうか。

「日本保釈支援協会/保釈金の立替~ご利用者の声~」

2006年11月20日

不安な気持ち

 先日ある女性の方から協会のシステム内容のお問合せのお電話を頂いたのですが、その電話を受けた時に私が感じた印象は、なにかオドオドしている話し方で、遠慮がちな不安な気持ちを抱かれているような気がいたしました。
「保釈金の用意をしたいのですが、貸してくれるのでしょうか?」
「金利はどのくらい必要なのでしょうか?」
「借りるための条件はどんな条件でしょうか?」
「保証人は必要なのでしょうか?」
等々その方からはまるで消費者金融で借入れの問合せをするような質問に思えました。
 しかし、こちらから協会の立替システムを詳しくご説明したところ、少し気持ちが落ち着かれたのか声のトーンも高まり少し安心された様子が電話口からも伝わってきました。

 後日その方からお申込みを頂き、協会事務局へ契約をするために足を運んで頂いたのですが、その時もご本人とお連れの方がいらっしゃったのですが、どことなく不安な気持ちが立ちこめた対応で、席に着いても落ち着きがない雰囲気で対話が始まりました。対話が進むに連れてお申込者の方も、協会の存在内容が本当の意味で理解していただけたようで、段々とリラックスした様子になり、お申込者の方の心の中で実は「協会は怖いところではないだろうか?」と今まで不安に思い怖い気持ちでしたというお話を聞かせて頂きました。

 創立以来、協会の仕事に携わる者としては、そのように感じられていたのかと思うと、正直心外な気分も無くはなかったのですが、それよりも少しでもそのような誤解を解くことが先決ですので、対話をしながらこのように相手の方に通じていただけたならと思いました。この後お申込者の方はすっかり不安な気持ちも消え去り、協会との立替委託契約、関係者の保釈の準備、そして保釈の許可待ちまでと手続きが進み、それと共にはじめの不安な気持ちとは逆に、協会に対して感謝の気持ちに変わっていったようでした。

 数日後、保釈の許可がされ立替支援実行となり無事に保釈もされ関係者は我が家へ帰ることが出来たと、お申込者の方から改めて協会へお礼のお電話まで頂きました。

 今、協会の支援を受ける方々との対応するデスクの上に、この方から頂いたお花を綺麗に飾らせて頂いております。花はいいですね、とても心を癒されます。本当にありがとうございました。

 先日、関西の方からの申込書がFAXで事務所に届きました。早速その申込書を見て確認のお電話をいたしました。私はお申込みの方に通常の質問を終えてから、いつも必ずお聞きする「協会のことはどこでお知りになりましたか?」という質問をいたしました。だいたい普通は、インターネットで…、弁護士の先生の紹介で…、法律新聞を見て…、雑誌の広告を見て…等々なのですが、このお申込みの方からは、私がこの2年半の間で聞いた事も無い意外な回答が帰ってきました。

 その方の回答は、「協会のパンフレットが警察署の掲示板に貼ってあったので、それを見て連絡しました。」とのことでした。勿論今までも警察の留置係の方や刑事さんからのお問い合せで資料やパンフレットをお送りしたケースは、意外と少なくありませんでしたが、今回の場合はそれとは違います。これはよくアメリカのテレビや映画に出てくる光景と同じようなことなのです。

 アメリカの裁判所や警察署の中には、当たり前のように保釈保証金の立替会社のパンフレットや名刺が所内の掲示板に貼ってあり、それを被告人本人が取って自分で電話をするというシーンなどがよく見られますが、実際現実にアメリカでは、毎日そのようにして被告人は保釈金を準備して保釈手続きを行っているのです。

 私はこの回答を聞いた時とてもうれしくなりましたが、それと同時にいろいろな事も頭の中をかけめぐりました。警察署の刑事さんは社会の秩序を保つという事が仕事で、事件があればその犯人をつきとめ逮捕して取り調べをします。そして取り調べが終了し起訴されれば、裁判は2ヶ月~3ヶ月かかります。保釈されなければその間はずっと勾留されてしまいます。

 しかし中には素直に犯行を認め深く反省している者もいます。このような者においては、早く元の社会へ復帰させてあげたい、いや早く復帰させなければ犯罪を繰り返す悪循環の中へ入っていってしまうと私は思いますし、きっと関西の警察署やその刑事さんも同じようなことを考えられたのでは等と思い描いたりしました。この関西の警察署のルールや形式にとらわれないその行動によって、一人の被告人とその家族がまた一からやり直せるきっかけを作られたのですから、私はこの警察署に心から感謝したいと思います。

 きっと日本でもこれから保釈についての理解が深まり、10年、20年後にはアメリカのようになっていることでしょう。そう期待しています。但し誤解のないように補足しておきますと、重罪(放火や殺人等)の場合や何度も同じ犯罪を繰り返しているような被告人に対しては、協会は支援を致しません。そもそも裁判所が保釈を許可しないと思われますので、社会が乱されることはないと思います。

2006年10月30日

母親の愛情

 「バカなことをしでかして!」親不孝にも程がある……と思いながらも息子が逮捕され面会が出来るようになったら、日参し息子と面会している。息子は恐喝罪で逮捕勾留されました。前科は無いようですが過去に一度警察に逮捕?されるが、その日に何事も無かったように帰ってきましたと、お母様のお話でした。

 面会に行くといつも「弁護士先生へ保釈申請を頼んでくれ。弁護士先生は、俺から私選弁護士として依頼して、受任してくれている。保釈が許可されたら、日本保釈支援協会から保釈保証金の立替支援を受けられるように、母さん申込んでくれ。弁護士費用も保釈金の立替費用も俺が全部用意出来るので、俺が保釈されたら全部費用は返すから……母さんお願い。」といつも同じ事を話していたそうです。

 お母様はきっと預貯金があるのだろうと息子を信じ、弁護士先生に保釈申請をお願いして協会にも支援の申込みをしました。

 お母様は75歳とご高齢で、しかも役所から生活保護費の受給を受けています。受給額も微々たる金額のようですが、それでも息子からの依頼ならと親心から、なけなしの蓄えから捻出しようと考えていらっしゃる様子、余計なことなのかもしれませんが、私は少し気になっていました。

 私はその後詳しくお話を聞いているうちに、ますます心配になってきました。保釈されたいが為に適当な口述を使う被告人も多いとも聞くので。そんな気もしながら支援申込みの説明から支援が出来るまでの一通りの内容をお話した後、弁護士先生からのお話があり、「被告人は預貯金はありません」などお母様のお話との違いも確認しました。

 被告人が本心から更生し社会復帰を願っているのなら、協会としてはこのような方々へは当然支援していくのが目的のひとつです、しかしちょっと複雑な気持ちがいたしました。

 幾才になっても親がいる以上親の愛情があり、特に母親の愛情は強いものがあるようです。「山より高き父の恩、海より深き母の恩」とも言います。お母様と話す限りその内容は、つくづくと息子に対する愛情ばかりが感じられる電話の対応でした。「目に入れても痛くない」なんて言葉もあります。

 戦争時代、戦場から届く手紙が母親宛が多かったとも聞きます。そして兵士が負傷したり戦死の直前には寂しくも「お母さーん」と叫ぶ声も聞く事が多かったなど、昔の話にも体験者などから聞いた事がありました。まさに「岸壁の母」(わかりますか?)でした。まったくそれと共通する愛情ある母親の言葉でした。

 しかし被告人の保釈については、弁護士先生からの連絡によりますと、今後の保釈申請は判決日も近くなり母親の気持ちは大変理解出来るが保釈申請はしないことにした、被告人本人からの希望もある事で決定致しましたと連絡がありました。お母様の気持ちを無視する訳ではありませんが,正直これで良かったと少しホッとしたような気持ちにもなりました。

 被告人の保釈許可を裁判所から認められた時に、裁判所から受け取る「保釈許可決定」という書面があります。今回のブログは、その書面内容について触れてみたいと思います。この書面内容がいかに大事で大切なものなのか、特に保釈された方又その関係者に読んで頂きたく思っております。

 書面の始まりは被告人の事件番号から記載され、表題が「保釈許可決定」である。被告人の事件について、○○が(保釈申請者)保釈の請求をして裁判所は検察官に意見を聞いた上で保釈の決定をする……と。主文として保釈金額、さらに保釈後の指定条件が記載されています。この指定条件を守らなければ、保釈の取り消し、保釈保証金の没取がされてしまうことになります。

 指定条件とは被告人の事件内容により異なりますが、5~6項目が記載されています。

1 住居の制限に関する注意文
2 裁判所からの召喚に関する文
3 逃亡、証拠隠滅に関する注意文
4 旅行の日数制限に関する注意文

などが一般的である。事件内容によりさらに多くの条件がつくこともある。しかしこれらを変更する事情がある時は、裁判所へ届け出をし許可を得ることが必要で手続きは決して忘れてはなりません。被告人の身勝手な行動が原因で、保釈の取り消し又は保釈保証金が没取されてしまうことがあれば、被告人の関係者が大きな迷惑と負担をこうむる事になります。

 協会の基本的な考えは、保釈される条件下で保釈保証金の用意が出来ない被告人の中でも、社会復帰をして更生を計ろうとする姿勢が、被告人の関係者や担当弁護人を通じて感じられる被告人のみ、保釈保証金の立替支援をしていく考えです。

 この基本的な考え方を協会としては大切にしていきたいと思っております。協会と支援を受ける被告人の関係者又は関係者から支援を受け保釈されていく方々が、協会の支援目的の意味を理解し立派に社会復帰をされる事を願っております。それが実現すれば、我々の活動も報われます。

 平成18年10月10日は協会にとって忘れられない日となりました。それは平成16年4月27日に協会を設立して以来約1000件弱の立替を行って参りましたが、この中の数十件くらいでしょうか、国選の弁護人の先生方の関与が得られないケースがありました。その度に協会は、弁護人に代わり第三者で納付するいわゆる代納の申請を裁判所に提出してきました。しかしこれまでは、まだまだ裁判所への協会の認知度も低く第三者納付の申請をしても、裁判所から許可を頂く事は出来ませんでした。

 それが10月5日に裁判所より代納許可の決定が下り、そして今日10月10日に裁判所への代納が実行されました。裁判所名と裁判官名はご迷惑がかかることを考慮して協会秘とさせていただきますが、ここまでの協会の活動を評価して頂き代納許可を頂いた事にただただ感謝し、今日この日の決定に報うべく今後も地道な支援活動をしていく志を改めて強く持ちました。

 本当に今日はこの3年間の中で忘れられない一日になりそうです。そのくらいうれしい出来事でした。改めて被告人のお母様とご協力頂いた国選の弁護士先生にも感謝し、今日は筆を置きます。

2006年10月06日

案ずるより産むが易し

 昨日から降っている雨は、夕方になってもやむ気配がありません。そんな中、仕事おわりに書き込みをしております。今回のお話は、皆さんが当協会へお電話をしていただく際のご質問の内容をお話しさせていただきます。

 まず特に多い質問というのは、『仕事をしていない私でも支援してもらえますか?』、『被告人は保釈してもらえるでしょうか』といった質問です。こういった質問をしていただいても、手元に申込書が届いてなければ何も状況を理解できないので、『支援できます』とか『保釈できます』とはお答えは出来ないのです。

 お問合せをされる皆さんは、『ワラをもつかむ』気持ちでお電話やお手紙でお問合せをしていただきますが、『支援できますか?』というお問合せに協会職員として何も状況が解らない状態で『支援できます、できません』とはお答えできませんし、『保釈できますか?』に対しても、保釈を許可するか否かは、裁判所が決定することなので『保釈できます、できません』とはお答えできません。

 もしも、このブログを読んでからお問合せをされる方がいましたら、まず申込書を送っていただいた後にご質問をしていただければ、ご相談に応じる事が出来ると思います。「案ずるより産むが易し。」まず勇気を持って行動を起こして下さい。協会にご連絡頂ければ、所定の支援申込書は郵便またはFAXでお送り出来ます。
 
 そして申込みをしてこられた方々の感想は皆似ています。「まさか私が支援してもらえるとは思っても見なかった。」という意見なのです。

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