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祝2020年東京五輪開催決定

平成25年9月7日ついに東京で2度目のオリンピック(夏季五輪)招致を掴み取りました。 東京(日本)の最終プレゼンテーションは笑顔とジェスチャーで伝えたいという強い想いが前面に出る本当に素晴らしいスピーチでした。 その中でも特に滝川クリステルさんのスピーチ中の「おもてなし」という言葉によって私の恩師から見せて頂いた東京オリンピック直後にアメリカの記者が国内向けに掲載した新聞記事を思い出しました。 この記事は日系アメリカ人、フレッド・イサム・ワダ さん(日本名 和田勇)の名刺裏面に印刷されていた事で当時、話題になったそうです。 因みに和田さんは、先日NHK特集でも紹介された人物で49年前の東京オリンピック招致に尽力された方です。 記事の全文をご紹介致します。
サヨウナラ サヨナラ電光板の文字が、闇の中にくっきりとうかぶ。 サヨウナラ。天皇陛下が帽子をおふりになっている。 世界のすみずみから集まった四千人の若もの達よ、さようなら。 日本時にとって、国をあげての大事業は終り、メダルはわたされ、旗は降ろされ、そして聖火も消され、スポーツの祭典は終ったのだ。 しかし、これですべてが終ってしまったのではない。彼等は想い出を故国に持ち帰ったのだ。 メダルは誰でもがとれるものではない。しかし、笑顔や暖かい親切や、良心によってもメダルはとることが出来るのだ。 東京で取材にあるいていたある雨の日、軒先で雨やどりをして困っていた私に、一人の少年がはっきりとした英語で「どうぞ」と傘をさしかけてきた。そして私の目的地まで傘をさしてついてきてくれた。しかも思いがけないことに一時間もして用事をすまして出てきた私を、その少年は笑顔で雨の中を待っていてくれたのだ。 自分の雨降りコートをぬいでかしてくれた若い一人の男。道にまよった私達のために三百メートルもついてきて道を教えてくれたエレベーターボーイ。 タクシーの運転手は決してチップをうけとろうとしない。又ある日私達はエレベーターの中で議論をはじめ、そのまま一時間もエレベーターの中で話し合ってしまった。そんな時、エレベーターガールは静かに戸を開けたまま私達を待っていてくれた。 世界で最もずうずうしいジャーナリスト達をさばくためにもかかわらず、他の国の受付けと異なり、日本では礼儀正しい学生や若い女の子が笑顔でむかえてくれるのだ。 こんな人達に私は金メダルを贈りたいのだ。 今度の東京オリンピックでの一つの特徴は、どこの会場でも、スタンドのてっぺんの二十列位は、おとなしくかしこまった小中学生の少年達によって占められていたことだ。このような光景は、他の国のスタンドでは絶対にみられない。 今後もし、アメリカでオリンピックが開かれる時があれば、その時には、ミンクのコートを着た人達よりも、少年達をスタンドに招待したい。 さようなら、美しい、親切な日本の国。 私は日本の国全体に金メダルを贈りたい。
  私はこの文章から日本人特有の「おもてなし」の心に深く感銘し、同時に同じ日本人として誇らしく思いました。私達も先輩に負けない位の「おもてなし」をもって世界中からのお客様に接していきましょう。
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