日本保釈支援協会|公式ブログ

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 今日のブログへの書き込みは仕事が終わってから、(PM 9:30)
一人っきりで協会から書き込みをしています。

 今回は、私が協会設立に向けて準備してきた1年半の時期に勉強した基本的知識と現在感じている現実との比較をお話させていただきます。

 協会設立準備期間の際に多数の弁護士先生のお話を聞いたり、国会図書館などで資料を探したりして自分なりに勉強してきた「保釈の取り消し」や「保釈金の没取」等のことですが、このようなケースは被告人が刑を受けるのが嫌で逃亡してしまうのかな?とずっと思っていました。

 しかし実際には意外にもそうと言えないことに最近気が付きました。実は保釈期間中での逃亡は、我が国では極まれであるという事です。

続きは後編にて。

 今日朝一番で協会のFAX受付機が鳴りました。2枚のA4の紙が弁護士事務所から送られてきました。それに目を通した私は、頭が真っ白になりました。立替した保釈保証金の全額が裁判所に没取されたという内容だったのです。

 すぐに担当弁護士の先生に電話をかけて事情を聞きました。すると先生もあきれた様子で私にバツが悪そうに説明してくれました。実は「被告人は会社の社長で、裁判所の出頭日だった日は、この会社にとって重要な契約があったので、その契約が終わってから出頭する考えだった。」との事でした。そして結局出頭したのはその3日後だったため、没取されてしまったのです。まるで運転免許証の停止に対して運転免許センターに行く日を延ばすような感覚ではありませんか。

 この事により被告人のお父さんと取り交わした保釈保証金立替委託契約書の第9条に基づき、お父さんは立替金相当額損害賠償を負うことになったのです。しかしお父さんもご高齢の為、月々20万円弱という収入の中から協会と協議の上で月々2万円を支払っていく事になりました。お父さんも被告人のあまりにも軽い考えの被害者です。

 そして協会も、全国の被告人の保釈の為に使用する立替金を管理する立場から言わせていただければ、このような無責任な方への立替はしたくはありません、本当に悔しいです。何故ならば、年々協会で取り扱う立替の件数は増えています。我々はその全ての立替に対して無事故で処理するという事、そして立替件数増加に比例して立替手数料の引き下げをする事、これを目標として日々業務をおこなっているからです。

 どうか協会から立替支援を受けた皆様、保釈中は犯した罪に対しての反省を生かし、真面目に社会復帰を目指してください。

2006年08月04日

親の愛情表現

 (ある家族の話で)息子さんの立替支援を受ける手続きにいらしたお父様から聞いた話です。

 息子はある事件に関わり逮捕された。しかし親として当然ながら勾留されている先で充分な 反省をさせたいと思い、面会にも行かず1ヶ月が過ぎた。しかしその間は仕事も手に着かず、面会した時の自分の対応も姿も思い浮かんでこないのである。そして同じ考えの繰り返しのまま幾日も過ぎていった。

 担当の弁護士先生からそろそろ面会してあげて下さいと言われ、ようやく面会に行く。面会して息子に対してまず発した言葉が「バカ者」と口から出てしまった、そして「刑が終わるまで反省しろ」と継いで言葉が出てしまった。しかし息子は毅然とした態度で、『反省は社会復帰してこれから社会人として働いている態度を見てもらい評価して欲しい。』と私の目を見て話した。その姿は20年共に生活した中で見た事のない息子の言動であった。

 私はこの1ヶ月間ずっと面会もせず繰り返し考えていた事が、この時はっきりと自分の考えに決心が着いた気がした。身柄引受人として監督指導をしていかなければならない立場にあった私は、息子の態度や言葉を聞き、これなら社会復帰した時も大丈夫との自信が得られた気がしたこと、それと合わせてもっと早く面会してあげた方が良かったのかとの思いもよぎりました。

 この話はあるお父様からじみじみと話をされたお話でしたが、改めて私は親子の絆の強さ、親が子に抱く気持ち子供が親に抱く気持ちの深さを知りました。確かに法を犯したことは悪いことではあるが、それは別として人間の生のあり方が強く感じ取れることが出来たお話だと私は思いました。

 今世の中は子供が自分の親を殺すまた親が子供を殺すなど悲惨なニュースが多い中、今回のお話は、絆の美しさ親子の愛情の深さなどを改めて思い出させていただきました。

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