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保釈保証金の立替えのお申込み例4

先月の梅雨で雨がシトシト降る日のお申込みでした。 お問合せの方は女性で、被告人はお問合せの方のご主人、罪名は『交通違反(無免許運転)』である。前回も同じ交通違反で3年の執行猶予付き判決を受け、それから2年を経過して今回の事件となってしまったと申し訳なさそうに説明していただいた。ちなみに事故も、人身傷害もない内容である。 確かに二度目の事ではあるが、前回は保釈申請も保釈もなかったとのこと、しかし今回は家族の事情もあり保釈申請をして保釈を希望しているとのことなので、お問合せの方に保釈申請手続の方法を説明致しました。そして担当弁護人の先生に保釈申請手続をしてもらうようにお願いしてみてくださいとお話致しました。 すると翌日のことでした。昨日のお問合せの方から泣きながら電話がありました。なんと担当弁護人の先生に保釈申請手続きをお願いしたところ、『保釈申請をしても無駄だよ。第一、私が申請手続きをする義務もない。』と言われ、取り合ってもらえなかったとのこと。お問合せの方からは、これからどうしたら良いのかというとても落胆した様子がヒシヒシと伝わって来ました。担当弁護人は国選弁護士の先生とのこと、どうやら経済的な理由から私選弁護人の先生に依頼が出来なかったとのことである。 私たちも国選弁護人の先生が非協力的な話は、正直時々耳にする事はあります。ただこんなにも直接的な言葉で保釈申請手続を断るということは、私たちも驚きました。そして、あまりに非協力的な冷たい仕打ちと感じられました。被告人の家族の立場を考えると到底言えるような言葉ではない国選弁護人の言葉である、聞く耳を持ってもらえずに否定されてしまった、悲しく寂しい屈辱的な話と言えるでしょう。 私たちはこのお問合せの方に、先生が申請してくださらないのであれば、家族からの保釈申請をしてみましょうとご提案しました。 家族からの保釈申請についてご説明をし、手続き内容や申請書の作り方などをお電話とFAXでお伝えをして保釈申請の準備が整いました。そして裁判所へ申請に行かれた当日の午前中には、それまでとは違った晴れやかな様子でお電話をいただきました。その日はその後、この事も忘れて仕事に追われていたところ、午後2時を過ぎた頃でしょうか、またお電話をいただき、『裁判所から電話があり、保釈が許可決定されました。』と連絡がありました。今までにないとても明るい声で喜ばれていて、こちらにもその喜びが伝わって来ました。それにしてもこんなに早く許可が出るとは私も驚きました、最善を尽くして応援させていただいた甲斐があったとの思いです、そして本当に良かったと。 しかし、もちろん全ての国選弁護人の先生が今回の方のように非協力的なわけではありません。被告人家族の立場で頑張ってくださる先生方も大勢いらっしゃいます。ただ出来ることなら、依頼者との信頼関係そして被告人はじめ家族の人達の立場になり、真剣に考え協力してくれる弁護士先生ばかりの世の中にならないものかと、今回ほどつくづく感じた事はありませんでした。 「日本保釈支援協会/保釈保証金立替システム」
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